夢源物語・ロリーとブランの旅

2007年に発行した『無源物語・ロリーとブランの旅』を改めてご紹介させていただきます。この作品は『賢女の呪い』と双璧をなす、ダンセイニ卿の中期長編の代表作だと思います。ここでは、ほかの作品とは異なる幻想性、溢れるような詩情を充分に味わうことができます。未読の方は、ぜひご一読をお勧めします。

◆推薦文  皇帝栄ちゃん
これは愛蘭の「道」を描いた物語です。
牛飼いの少年ロリーと無二の親友ブランが、西愛蘭の道を通じて経験する様々な人との出会い。空想と夢と現実の交叉する希少な青春を綴った旅の軌跡。
飄々とした予想屋のジョッキー、古城に住まう自称愛蘭の王、満月の狂気を宿した放浪の鋳掛屋、そしてロリーと夢の国をともに歩む少女。かけがえのない多くの体験が、現実にだけ身を寄せる人間には見えない詩情の世界を堪能させてくれます。
これは月並みな少年の成長物語ではありません。詩人と騎士の浪漫を燈した視点から読者を愛蘭の「道」へ誘う、幻想性溢れる叙情豊かな牧歌譚なのです。
この長編はダンセイニ卿の紡ぐ物語の中でも一番好きな作品ですので、一人でも多くの方に読まれることを願い、心からおすすめさせていただきます。


◆ダンセイニ卿 稲垣博訳
◆跋文 神谷僚一
◆無線綴じ印刷 254頁
◆発行 Penaga Lost Works
◆編集協力 西方猫耳教会
◆価格 ¥2,000(送料¥370)

◆改装版

◆クロス製改装本
◆価格 ¥3,800(送料¥520)

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